気密検査 [マイホーム関連]
ちょっと前の話だが、気密検査が行われる日に立ち会ってきた。
おいらのちっさな(二畳)書斎。ロスガード90がけっこうな迫力(汗)
一条工務店のウリの一つである高気密高断熱。
その指針となるのはQ値(断熱性)とC値(気密性)である。
他社では高気密高断熱をうたいながらも数値を公表していないメーカーも珍しくない。
しかし、理系でスペックヲタク(爆)なオレサマとしてはとても気になる部分なのであった。
この数値の参考基準は次世代省エネルギー基準が良いだろう。
自分の住んでいるのはⅣ地域ではQ値=2.7W/㎡・K、C値=5.0c㎡/㎡。
ちなみに少ないほど良い数値である。
一条さんが公表している数値は
Q値=1.16W/㎡・K(モデルハウス試算値)
C値=0.71c㎡/㎡(2006年平均値)
まずQ値は設計段階で求まる。
残念ながら、一条さんでは各棟毎に演算はしてくれない。
してくれるメーカーもあるらしいので、ちょっと不満だが仕方ない。
まぁ、壁面に120mmのEPS特号。床に90mm、天井に145mmのEPS特号を使用。
窓にはアルゴンガス充填Low-Eガラス付き樹脂サッシ。
他社と比べてもトップクラスと言える仕様である。
更にこんな記事も見つけてスペックヲタ的には大満足。
http://www.towntv.co.jp/2009/11/cq.php
そして、気になるC値を今回実計測するのであった。
使用する機器はコーナー札幌(株)の機器。
http://www.konasapporo.co.jp/index.html
定期校正も札幌で行っているらしい。2009年12月校正済であるからバッチリである。
計測方法はこんな感じ
気圧差は50パスカルで計測するとのこと。
日本の住宅で通常使われる10パスカルはなく、EU基準で行ってくれるのが嬉しい。
1回目
C値=1.0c㎡/㎡
ふむ、目に見えて良くはないが、高気密と呼べる値。
我が家は引き違いのサッシが多く、この時期は風も強い。
測定に不利な条件が揃っているのは理解していたので及第点か?と思っていた。
過去に一条で建てた人のblogを覗いた感じでは確か1.0以下でOKとしていた筈である。
しかし、現場監督は暗い顔。
最近は0.7c㎡/㎡以下を3回出さないとOKとしないらしい。
2006年実績の平均未満の値である。
棟梁や監督は大変だが、施主としてはとても有り難い話。
きっと、一条さんとしても平均実績を上げて、更に良い数値を公表したいんだろうな。
棟梁と監督が隙間を探して、コーキングする。
2回目
C値=0.8c㎡/㎡
惜しい!
さらに隙間を探す作業が続く。
これぐらいの数値になると、なかなか「これだ」と思われるような隙間はないらしい。
手をかざし怪しげな部分をコーキングする作業が続く。
3回目
C値=0.7c㎡/㎡
やっと出ました目標値!
4回目
C値=0.7c㎡/㎡
5回目
C値=0.5c㎡/㎡
5回目だけ妙に良い数値が出た。
どうしても風の影響もあるとのこと。
とりあえず満足出来る結果である。
そして驚いた部分。
この気密測定の間は当然密封状態。
測定器には室内気温と室外気温が記録される。
当初は気温差が無かったが、天気が良かったので13時を過ぎた辺りから室外気温は徐々に上昇。
しかし、室内気温はまったく変わらずで寒いまま。。。(苦笑)
高気密高断熱とはこういうことか!
と実感したのであった。
少なくともスペック上では高性能(と思われる)我が新居。
このQ値&C値に加え、全館床暖房も装備。
しかし、これが東海地方で雪も滅多に降らない温暖な地域で必要なのか?と問われると……少し微妙(汗)。
高性能なのは間違いないがコストパフォーマンスを考えるとどうなのか?
・・・まぁ、バイクと同じで使い切れないスペックであろうとも、ついつい性能を求めてしまうのはヲタクの悲しい性なのであろう。。。(苦笑)
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